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共和のもりの始まり
​−グランドデザイン−
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「NPO法人共和のもり」の誕生には、4つの理由がありました。

①人が受ける被害・鳥獣が受けた被害

地域で作れる野菜は殆んどなく、野菜をつくるのに、猪の為のトタンと鹿の為のネットを巻く作業が必要になってしまいました。
動物がいけないのではなく、人間が動物の住処を奪ってしまったからなのです。動物のえさが豊富になる山づくり等が望まれます。

②水源林保全再生

神奈川県の水がめは主に相模川水系と酒匂川水系です。
都会でおいしい水を飲むためには、水の生まれる山の保水力を高めるため、枝打ち、間伐や手入れの行き届いた美林をヒトがつくることが必要になります。

③山の被害

山北町は、大きな台風が来る度に土砂崩壊があり、復旧に大変な苦慮をしています。

間伐されない人工林(スギやヒノキ)が放置されている山は、日が当らず背の低い植物が育たなくなってしまう。そうした地盤は大量の雨で流されるなどの災害が発生しやすいのです。

近年問題となっている土石流などの災害もそういった山の管理不足が原因となっているのではないでしょうか。
早急に、災害に強い山づくりに取り組まなければなりません。

④山を守る

外国資本が、日本のあちこちで『山を買う』というショッキングなニュースが流れ、驚かれた人がいると思いますが、何故山を買うのでしょうか。
仮に湧水のある山を買われてしまったらどうなるのでしょうか。一緒に考えてください。

共和のもりのグランドデザイン 2011年作成

これからの地域、山のために...

「日本の「水源林」が狙われている」「日本の森林が買われていく」

さて…私たちはこのような大きな課題を抱えた200人足らずの共和地域の住民です。地域内唯一の学校、共和小学校が閉校になり、「将来この村はどうなってしまうのか?」「むらの火が消えてしまうのか?」

正直、「限界集落」という言葉を意識せざるを得ません。


200人足らずの村人だけで水源林である大野山山系を守ることができるのでしょうか、答えは、NО です。山と向き合い、課題と向き合って生きるほか、生き延びる道がないという意識が芽生え始めました。水源林は都心で暮らす人々や神奈川県民の宝物であり、なによりも我々の宝、誇りです。

子や孫の代まで良い水を飲んで貰う為、一人でも多くの県民・地域住民がこれらの事を理解し、山を作り変える行動をすべきだと考え、「NPO法人共和のもり」を立ち上げました。川崎市が水源林の整備を理解され、山北町とパートナーズ協定が結ばれました。県のお力添えに感謝し、山づくりに励んでいきます。

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